気温が低い日が多くなり、冬の足音が近づいてきましたね。
季節の肌ダメージがお肌の表面に表れるのは、ダメージを受けた時季から約1~2ヶ月後と言われています。
今年は例年ほど残暑が厳しくなかったとはいえ、夏が終わってからも日中は気温が高い日が続きました。
9月、10月頃に受けた紫外線ダメージの影響が出始めている方も多いのではないでしょうか?
今回は、夏のダメージの影響がどのように肌に表れるのかお話しさせて頂きます。
◆夏の時季は意外と乾燥する!?
夏は、汗をよくかき皮脂が出やすくなるために保湿されていると思われがちですが、意外と乾燥するということをご存知でしょうか?
汗をかいた時、その汗が蒸発する際に肌の水分を奪います。そのため、しっかりと内側を補水しなければインナードライ状態になり、秋口に非常に乾燥したり、ひどい乾燥によって今まで使用していた化粧水でもしみるようになる・・・といった状態になる可能性があります。
「暑い日にはあまり何も付けたくない!」と思っても、秋・冬の肌のことを考えると、正しい保湿のケアを行わなければならないのです。
◆カサつき、ゴワつきを感じやすい!
お肌の保護作用により、紫外線をたっぷり浴びた後は角質層の厚さが厚くなります(角質肥厚)。
角質層とは、肌の最も表面に存在している層です。その厚さはなんと約0.02mm(※場所により異なります)。
そのわずかな厚みの中で保湿成分を保っているのです。
角質層の中には角質細胞という細胞があり、その細胞同士の隙間をセラミドという細胞間脂質が埋め尽くしています。
これらの量はそのままに、角質層だけがどんどん分厚くなり、保湿成分が不足し乾燥状態に陥ってしまうのです。
また、この角質肥厚は紫外線の影響だけではなく、年齢を重ねることでも起きやすくなっていきます(ターンオーバーの低下)。
本来、角質層は垢やフケとなって自然に剥がれ落ちていきますが、ターンオーバーが低下することによって剥がれにくくなります。
◆メラニンを排出しましょう!
紫外線をたっぷり浴びた後の角質層には、メラニンがたくさん含まれています。
正常にターンオーバーが働いていれば、メラニンも外へと排出されていきますが、前述のような角質肥厚を引き起こしている肌では、うまくメラニンを排出することが出来ません。排出されずに残ったメラニンが、シミやそばかす、くすみの原因となります。
乾燥やニキビ、シミ、そばかす、くすみなど、角質肥厚になることは様々な肌トラブルの要因となるのです。
◆まとめ
秋口にインナードライにならないためには夏頃からの保湿ケアが必要となりますが、これからの時季でもまだ間に合います。
オススメのケア方法は、自分の肌に合った角質ケア商品で週1~2回ケアをすること。
ピーリングやスクラブなどを使用し、不要な角質を取り除いてあげましょう。
秋の間にケアをすることで、これから迎える乾燥シーズンを無事に越えられるかどうかが決まります。
自分の肌状態に合わせて、適切なケアをしていくことが大切です。